東京で一人暮らしを始めるのに、どのくらいの貯金が必要でしょうか?
東京で華やかな一人暮らしをしたいけど家賃が高そうで生活できるか、進学や就職をきっかけに上京してくる方はなかなかイメージしにくいですよね。
本記事では新社会人や初めて一人暮らしをする方のために、どのくらい貯金しておけばいいか、どのようなことに気をつければいいかなど、必要な費用から注意点まで詳しく紹介します。
筆者が実際に一人暮らしを始めた当時の経験談も紹介するので、新生活の準備にぜひ参考にしてください。
【東京で一人暮らし!】かかる費用の平均を解説!
物件を契約するうえで心配なのは、初期費用や生活費などのお金の面ですよね。できるだけ安く抑えたいと思っている方に、ここでは特に気にすべき一人暮らしの費用について紹介します。
一人暮らしの準備として重要になるのが、以下の3点になります。
- 初期費用の金額
- 物件の家賃
- 一人暮らしを始める貯金の目安
では、1つずつ解説していきます。
初期費用の金額
初期費用にかかるものと平均額は以下の金額です。
- 敷金・礼金 家賃1ヶ月分
- 仲介手数料 家賃の1/2~1ヶ月分
- 前家賃 家賃1ヶ月分
- 火災保険 5,000円~15,000円
- 保証料 20,000円
保証料とは、連帯保証人の代わりに保証会社に加入することです。多くの不動産では保証会社に加入するのが必須となっています。
また、契約する物件付近の地元の不動産であれば、仲介手数料を割引してもらえたり、他の大手の不動産よりも初期費用を安く済ませられたりできます。
物件の家賃
初めての都内一人暮らしで、せっかくなら都心から近かったりアクセスが便利な場所に住みたいという方も多いですよね。
ここでは都内の家賃相場をエリアごとに紹介していきます。
(ワンルームの場合)
- 港区 10.9万円
- 千代田区 10.3万円
- 中央区 9.6万円
- 渋谷区 9.5万円
- 目黒区 8.7万円
- 江東区 8.1万円
- 台東区 8.1万円
- 品川区 8.0万円
- 文京区 8.0万円
- 墨田区 7.9万円
- 新宿区 7.9万円
- 豊島区 7.1万円
- 世田谷区 7.1万円
- 大田区 7.1万円
- 荒川区 7.0万円
- 中野区 6.9万円
- 北区 6.7万円
- 杉並区 6.6万円
- 足立区 6.5万円
- 板橋区 6.5万円
- 練馬区 6.4万円
表からわかるように都心に近くなるにつれ、家賃も比例して高くなります。
家賃は給料の1/3と言われており、理想の部屋を見つけても家賃が高すぎては、生活する中で貯金にまわせるお金は少ないでしょう。
そのため、少し遠くの物件を探してみるなど、多少の妥協も必要になってきます。
都心から離れていても、電車の移動時間が短かったり、乗り換え回数が少なければ通勤の負担も少ないうえ、物件の幅も広がっていきます。
一人暮らしを始める貯金の目安
続いて、一人暮らしを始めてかかる出費の平均を紹介します。
<固定費>
- 家賃 62,000円
- 水道光熱費 30,000円
- 通信費 15,000円
<変動費>
- 交際費 30,000円
- 日用品 15,000円
東京で一人暮らしをする場合、1ヶ月で約15万〜20万円ほどの費用がかかります。なので、初期費用を含め、初めのうちは50万円あれば一人暮らしは可能です。
また最初は引っ越し代の他に、家具・家電や日用品を揃えるのに多くの出費が予想されるので、一人暮らしを始める前は多めに貯金しておくと、住んでから金銭面で余裕が持てます。
東京で一人暮らしする時の注意点3選
実家を離れ、東京で新しく始める一人暮らしに胸を躍らせる方も多いと思います。
しかし東京での一人暮らしは楽しいだけでなく注意点もあるのでここで紹介していきます。
物件選びや生活の中で知っておくべき点は以下の3つです。
- 治安がいい場所を選ぶ
- 安すぎる物件には注意
- お金を使いすぎないように心がける
では、1つずつ解説していきます。
治安がいい場所を選ぶ
東京は物件の数が多い分、エリアによっては住むには危険な場所も多いです。
とくに女性の方は夜の駅からの帰り道や、マンションの住人には注意が必要で、なるべく1階以上やセキュリティ対策が万全な物件、犯罪件数が少ないエリアを選びましょう。
土地勘がない場合は、事前に不動産会社に相談すると詳しく教えてくれる場合もあるので、気になる物件の周辺、町の治安などをあらかじめ下見しておくのをおすすめします。
安すぎる物件には注意
人気のエリアでも稀に格安な物件もありますが、安すぎる物件には思わぬ落とし穴があり、トラブルにつながりやすいです。
たとえば、事故物件や大家が厳しい、間取りに特徴があったり下の階が飲食店など、さまざまな要因があります。
間取りに特徴がある物件の場合、家具の搬入、家具がうまく配置できるかなどを考慮し自分で納得がいけば契約も可能になります。
しかし、下の階が飲食店の場合は害虫問題や、大家さんが厳しい場合などは自身で解決できるような問題ではないため注意しましょう。
また、安すぎる物件以外にも不動産会社があまりいい顔でおすすめしていない物件などは、なにかしらの問題があるので避けた方がいいでしょう。
お金を使いすぎないように心がける
一人暮らしを始めて注意するべきなのがお金の使いすぎです。実家を離れ自由な時間が増えると、どうしても遊びに行きたくなったり、趣味にお金を費やしたくなります。
しかし休みの日に毎回友人と食事したり、買い物をしたりすればもちろん貯金はできませんし、毎月請求に追われることになります。
とくに家賃などの固定費は毎月必ずかかる費用なので、節約するのはなかなか難しい問題です。
出費を抑えるおすすめな方法としては
- 電力会社や携帯会社を見直す
- 自炊をする
- 月の飲み会数を決めておく
このような対策をすることで、月の出費が数千円ほど安くなります。
【実体験から学ぶ】初めての都内一人暮らし
ここからは私が東京で一人暮らしを始めて、実際にかかった費用や、生活してみて良かった点、悪かった点をまとめて紹介します。具体的なイメージをつかみやすいかと思うので、ぜひ参考にしてください。
初期費用の内訳
初期費用は以下の金額です。
- 日割り家賃 52,000円
- 敷金 65,000円
- 礼金 なし
- 仲介手数料 32,000円
- 火災保険 30,000円
- サポート代 20,000円
- 鍵交換費 18,000円
- 除菌・害虫駆除量 24,000円
大手の不動産会社で契約をした場合は、水道トラブルや器物破損などのトラブルが起こった場合に対応してくれるサポートオプションがあります。
ですが、サポートオプションが不要な方は契約時に相談し、外せるので初期費用の節約にもなります。
他にも鍵交換費や掃除費も発生するので、実際の初期費用額は合計で241,000円でした。
続いて生活費の内訳を紹介します。
<固定費>
- 家賃 65,000円
- 水道光熱費 5,500円
- 通信費 8,500円
- 保険料 3,000円
<変動費>
- 交際費 15,000円~
- 食費 10,000円~
- 日用品 10,000円
仕事柄家にいる時間が少ないため、光熱費は年間通して安くなっています。食費に関してもコンビニでお昼は買わず、自炊することを心がけているので比較的抑えられています。
費用がかかったもの
一人暮らしして費用がとくにかかったものは、交際費です。東京は娯楽施設が多い分、友人と月に数回飲みに行ったり、買い物したりするだけで数万円は使ってしまうので、一人暮らしを始めた頃はなかなか貯金ができませんでした。
現在では月に使う交際費や友人と遊ぶ回数を決めて、必要以上の支出を抑えるように心がけています。
一人暮らしをして得たもの
一人暮らしを初めて実際に得て感じたものは以下の内容です。
- 自分の時間
- 家事の知識
- 金銭管理能力
- 親のありがたみ
実家では家族のライフスタイルに合わせて生活するので、休日の帰宅の時間を気にしたり、物音をたてすぎないようにしたりなど、家のルールを守りながらの生活でした。
一人暮らしを始めてからは、好きな時間に起床・帰宅ができ、食事や入浴の時間も自分で決められるので、休日は何も気にせずゆっくりと過ごせます。
しかし、自分の時間がとれるようになったかわりに家の掃除や洗濯、スーパーへの買い物など、身の回りの家事は全部自分でこなさなければいけません。最初は慣れなくても、回数を重ねていくうちに自分に合った方法や時短テクニックなど、さまざなな知識が身に付きます。
また、一人暮らしでは家賃や光熱費といった生活費も自分で管理しなければいけません。日用品や食品を購入していくうちにスーパーの割引情報や、野菜の物価なども学んでいくので、必然的に金銭管理能力が身に付きます。
今までは当たり前のように親がこなしてくれた家事や、生活費の管理を自分でしてみると、そうではないことを実感することができ、実家にいたときの親のありがたみを感じられます。
まとめ 自分に合った物件を見つけて東京で一人暮らしを実現させよう!
今回は、東京で一人暮らしをするうえでかかる費用について紹介してきました。地元に比べて、東京での一人暮らしはお金がかかりますが、うまく生活費のやりくりをすれば貯金もでき、楽しい東京ライフを過ごせます。
しっかり前もってリサーチをすれば、自分に合った物件を見つけることができるので本記事を参考に、ぜひ素敵な新生活をスタートしてください!