無駄遣いしていないのに貯金が増えない……
冠婚葬祭や家電の買い替えなど貯金を取り崩してしまう……
なかなかお金が増えない人や、大きな買い物のときに貯金を減らして購入している人は、特別費を見落としているかもしれません。
わたしも高額な商品の購入に貯金を使っていましたが、特別費の管理を始めてからは積み立てたお金を使うことで、毎月黒字に変わりました!
この記事では、家計管理する上で欠かせない特別費について解説します。
参考例として、我が家の特別費一覧も紹介します。
見落としがちな特別費を管理できると、貯金を取り崩す必要がなくなり毎月黒字家計を目指せるので、ぜひ参考にしてください!
家計管理で欠かせない特別費とは?
特別費とは、毎月ではないが年に数回、数年に1回程度発生する支出のことです。
特別費の特徴は、1回に支払う金額が大きくなりやすく、毎月支払うわけではないため見落としがちな点です。
事前に準備していないと、貯金を取り崩す恐れもあります。
- 固定資産税
- 自動車費用
- 冠婚葬祭
- 誕生日など
生活に必要な特別費を把握し準備できていれば、家計管理が楽になり突然の出費に驚かなくて済むようになりますので、計画的に管理し余裕のある貯蓄をしておきましょう!
家計の特別費を管理する3つのメリット
特別費を知り準備すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
特別費を管理すると得られるメリットを3つ紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
メリット①貯金を使わずに済む
特別費を管理して積み立てておくと、貯金を取り崩す必要がないので安心です。
事前に準備しておけば、明確な支払い日が不明で高額になる特別費にも対応できるためです。
たとえば、家具家電はいつ使えなくなるか明確な日はわかりません。
おおよそ把握できていても、いつ壊れて買い替えることになるのか考えると心配ですよね。
事前に準備しておかないと、支払った月は赤字になり、貯金で賄うことになってしまいます。
特別費を準備することで、貯金を減らさずに済むのです。
メリット②使いすぎを防げる
特別費を管理していると予算がわかり、使いすぎを防げます。
特別費は支払いの頻度が少ないため特別に感じやすく、お財布の紐が緩くなってしまいがちです。
しかし、事前に準備していると、予算内に抑えようと意識できるのです。
誕生日や旅行など事前に予算を組んでおかないと
「特別な日だから」
「たまにしか行けない旅行だから」
と支出が膨らんでしまいます。
特別費を管理することで、予算オーバーを防止しやすくなります。
メリット③将来必要なお金がわかる
特別費を管理すると、将来いくら必要なのか把握できます。
来年以降の大まかな予算を見積もり、特別費の積み立て額を決めるためです。
初めは予算立てが難しく、実際の金額と大きく外れてしまうこともあります。
しかし管理を続けて修正を繰り返すとずれが少なくなり、来年はいくら必要なのか、いくら貯金できるのかがわかるようになります。
特別費の管理を続けると、将来のお金の流れが把握できるのです。
家計の特別費|予算設定する3つの手順
家計管理に欠かせない特別費をどのように把握して予算を設定すればいいのでしょうか。
特別費の予算設定手順を3つ紹介します。
1つずつ見ていきましょう。
①項目を確認し書き出す
特別費にはどのような項目があるか確認し、書き出します。
必要な特別費の項目はそれぞれの家庭で違うため、自分の家計管理にどの特別費が必要か見ていきましょう。
月ごとのイベント費 | |||
---|---|---|---|
1月 | お年玉 初詣 | 7月 | お中元 |
2月 | バレンタイン | 8月 | お盆帰省 |
3月 | ホワイトデー 卒園・卒業式 | 9月 | 敬老の日 |
4月 | 歓迎会 入園・入学式 | 10月 | ハロウィン |
5月 | 母の日 車の税金 | 11月 | 七五三 |
6月 | 父の日 | 12月 | クリスマス お歳暮 年賀状 |
- 固定資産税
- 修繕費
- 火災保険
- 家具家電買い替え
- 町内会費
- 自動車保険
- 車検
- 定期点検
- 入学・進学
- 塾・習い事
- 部活費
- 記念日
- 冠婚葬祭
- NHK受信料
- ふるさと納税
- 保険料
- 旅行
自分の家計管理に必要な項目はどれなのかを確認し、書き出しましょう。
②必要な予算を書く
項目を書き出せたら予算立てします。
去年支払った金額を参考に予算を書き出しましょう。
特別費の予算立てが初めての場合は、正確に書き出すのは難しいためざっくりでも問題ありません。
予算立ては過去の家計簿やクレジットカードの明細、通帳などを参考にします。
予算を決める際にとくに難しいのは、冠婚葬祭や家具家電の買い替えなどの急な支出です。
突発的で高額でも毎年支出があるわけではないので、少額をコツコツためることがポイントです。
実際に支払った金額と違えば修正し、管理を続けると徐々に正確な金額がわかるようになります。
2年目の予算立ては1年目の予算立てを参考に組めるので、一段と楽になるでしょう。
特別費の予算を書き出し合計すると、近い将来使う予定のお金がわかります。
③予算を見直してから決める
特別費の予算が適切か見直し、積み立て合計額を決めます。
予算の合計額が多すぎると、積み立てられない可能性があるためです。
家族・友人の誕生日や贈り物など削れそうなところは削減し、積み立てできる予算まで抑えます。
注意点は削りすぎてしまうこと。
生活の満足度が下がってしまうので、適度な予算を考えましょう。
予算を見直して積み立て可能な金額になれば、予算の合計額は決定です。
家計の特別費|3つの積み立て方法
特別費の予算が決まれば、計画的に積み立てて準備しましょう。
積み立て方はおもに3つです。
1つずつ見ていきましょう。
特別費積み立て法①毎月の収入から積み立てる
お給料から毎月定額を積み立てる方法です。
月々の積み立て額が一定になり管理しやすい方法で、ボーナスがない人に向いています。
60万円÷12か月=5万円
月々5万円を積み立てる
月々のお給料から一定額積み立てて特別費を準備します。
特別費積み立て法②ボーナスから積み立てる
ボーナスが入った月にまとめて積み立てる方法です。
毎月積み立てせずに済むので、特別費に生活を圧迫されにくくなります。
60万円÷2回=30万円
30万円を2回に分けて積み立てる
ボーナスが入ったときにまとめて積み立て特別費を準備します。
特別費積み立て法③毎月の収入+ボーナスから積み立てる
毎月定額で積み立てながら、ボーナスが入れば追加で積み立てる方法です。
毎月の積み立て額を減らしたい場合や、特別費が高額になる場合は、お給料とボーナス両方からの積み立てがおすすめです。
3万円×12か月+12万円×2回
月々3万円を積み立てながらボーナス月は加えて12万円積み立てる
月々の積み立て額を抑えながら、残りをボーナスから賄う方法で特別費を準備します。
家計の特別費を管理するポイント
特別費を管理するポイントは、生活費口座や貯金口座と分けて、特別費専用の口座で管理することです。
生活費や貯金と同じ口座で管理すると、積み立てた金額がわかりにくいためです。
生活費と貯金を一緒にしてしまうと、特別費として使ったときに残金も減ったように感じ、モチベーションが下がってしまう要因にもなります。
特別費管理におすすめなのは、「目的別口座」があるネット銀行です。
わたしが特別費を積み立てている住信SBIネット銀行は、「目的別口座」を使えば同じ名義で10個まで口座を分けられます。
毎月決まった金額をそれぞれの口座に自動積み立てできるので便利です!
特別費ごとに複数の口座を管理できる「目的別口座」を使うと、いくら積み立てられたか一目でわかるので管理しやすくなります。
生活費や貯金とは分けてネット銀行で管理することがポイントです。
家計管理の例|我が家の特別費一覧表
我が家を例に特別費の一覧表を紹介します。
1年以内に必ず支払う特別費 | ||
---|---|---|
お年玉 | 16,000 | |
浄化槽 | 6,000 | |
ふるさと納税 | 50,000 | |
2月 | 固定資産税 | 15,000 |
4月 | 町内会費 | 14,000 |
固定資産税 | 18,000 | |
5月 | 自動車税 | 30,000 |
車検 | 100,000 | |
6月 | 浄化槽 | 40,000 |
7月 | 固定資産税 | 15,000 |
9月 | NHK受信料 | 25,000 |
11月 | 自動車保険 | 15,000 |
旅行 | 100,000 | |
12月 | 固定資産税 | 15,000 |
クリスマス | 10,000 | |
1月~12月合計 | 469,000 |
数年後に使う予定の年間特別費 | |
---|---|
家の修繕費 | 84,000 |
家具家電買い替え | 120,000 |
車メンテナンス | 36,000 |
車買い替え | 180,000 |
冠婚葬祭 | 60,000 |
合計 | 480,000 |
特別費予算合計 | 949,000 |
1年以内の特別費にプラスして、数年後に使う予定の特別費も積み立てています。
家の修繕費や車の買い替え費用は100万円を超えることもあるので、早目に少しずつ積み立てることにしました。
我が家は毎月の収入から積み立てる方法で、月々8万円を12回積み立てています!
近い将来使うお金の多さに驚くかもしれませんが、コツコツ積み立てを続けることで特別費を準備できます。
まとめ|特別費を把握し黒字家計になろう!
家計管理に欠かせない特別費について解説しました。
見落としがちな特別費を管理できれば、突然の支出にも貯金を崩さず対応できます。
特別費は高額になりやすいので、コツコツ積み立てて準備することが重要です。
予算を立てて特別費を味方にできれば家計管理は怖くありません。
特別費をコントロールし、毎月黒字家計を目指しましょう!