「冬になると肌は乾燥するのに、洗濯物が乾かないのはなぜ?」
「乾かない洗濯物がたまって困る!早く乾かす方法が知りたい」
このような疑問や悩みをもっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
冬はニットやセーターなど厚手の衣類も多く、乾くまでに何時間もかかるとイライラしてしまいますよね。
今回は冬の部屋干しで洗濯物が乾かない理由と、洗濯物が早く乾くコツをご紹介します。
この記事を最後まで読むと、冬の部屋干しで洗濯物を早く乾かすコツがわかり、洗濯物が乾かないストレスから解放されますよ!
「冬の部屋干し」洗濯物が乾かないのはなぜ?
冬は空気が乾燥する季節です。しかし、洗濯物はなかなか乾かず不思議に思いますよね。
冬の部屋干しで洗濯物が乾かない理由を解説します。
冬に部屋干しの洗濯物が乾かない原因は、気温の低さです。気温が下がると、空気中に取り込める水分量が減ってしまいます。そのため、洗濯物に含まれる水分が蒸発しにくい状態となり、洗濯物が乾きづらくなるのです。
洗濯物が乾きやすい条件は、以下の3つです。
- 気温が25℃以上ある
- 湿度が50%以下に保たれている
- 風通しがよい
「気温は高い」「湿度は低い」「風は多い」など簡単に理解すると、部屋干しの環境を整えやすいですね。
冬の洗濯物を早く乾かすコツ|洗濯のポイント3選
冬の洗濯物を早く乾かすポイントは、できる限り洗濯物の水分量を減らすことです。
自宅で洗濯時に実践できる早く乾かすためのポイントは、以下の3つです。
ひとつずつ解説していきます。
1回の洗濯量を減らす
1回に洗濯する量を減らして洗濯物の風通しがよい状態をつくり、部屋の湿度があがることを防ぎましょう。
特に冬は厚手の衣類も多くなります。干すスペースを広くとれない場合は、衣類同士がくっついて乾きづらい環境になりやすいです。
1回に洗濯する量を減らすことで、洗濯物と洗濯物の距離がとりやすくなり、風通しのよい空間をつくれます。
湿度、風通しの2点を意識して、1回の洗濯量を調整してみてくださいね。
脱水の回数を2回に増やす
余計な水分を飛ばして乾かす時間を短縮するため、脱水回数を2回にしましょう。
ただし、脱水時は強い力で衣類に負荷がかかるため、シワや生地の痛み、型崩れの原因になることもあります。洗濯前には、衣類の素材を確認してくださいね。
ポイントは余計な水分を減らすことなので、脱水時間を長くするのもよいでしょう。
脱水のときにバスタオルを入れる
乾きにくい厚手の衣類は、バスタオルに巻くと乾燥時間を短くできます。
脱水時に乾いたバスタオルを入れると、脱水の遠心力を利用してバスタオルが水分を吸収してくれます。
衣類だけではなく、乾きにくいスニーカーや上履きなどにも活用できるので、靴が乾かない・・・と困っている方もぜひお試しください。
いっぽうで、「バスタオルを使うと洗濯物が増えてしまうのでは?」と不安に思う方もいますよね。安心してください!バスタオルは表面上がぬれるだけなので、すぐに乾かすことができますよ。
乾いたバスタオルを使って乾燥時間を短くしましょう!
冬の洗濯物を早く乾かすコツ|部屋干しのポイント5選
部屋干しの洗濯物を早く乾かすコツには、洗濯時にプラスして干すときのポイントもあります。
前述で、洗濯物は気温・湿度・風の条件を満たした環境下で乾きやすい状態になるとお伝えしました。
では、具体的にどのような方法があるのか、ポイントを5つにまとめてご紹介します。
詳しく解説します。ぜひご家庭でできる方法を実践してくださいね!
扇風機やサーキュレーターで室内の空気を循環させる
室内の空気を循環させると風通しがよくなり、洗濯物は早く乾きます。
洗濯物の水分は下の方へたまるので、扇風機やサーキュレーターを使用するときには下から風を送るようにしましょう。また、窓をあけて空気を循環させると、洗濯物はより効果的に乾きます。
扇風機と比較して、サーキュレーターは送風力が強く、送風部分の回転力があります。より早く乾燥させたい方にはサーキュレーターがおすすめです。
除湿機や暖房で乾きやすい環境づくりをする
乾きやすい環境をつくるために、除湿機やエアコンなど家電の力を借りることもおすすめです。
除湿機を使うと短時間で湿度を下げられます。また、暖房は設定ひとつで室温を保てるので、併用するとより効果的ですね。
除湿機は、冬に限らず梅雨時期にも活用できます。1台準備しておくと、ジメジメした梅雨時期にも役立つでしょう。エアコンの除湿モードも効率的に除湿可能です。
家電をうまく利用して、洗濯物が乾くスピードを早めましょう!
風通しがよくなる干し方をする
部屋干しした洗濯物の中で空気の流れができるように、アーチ干しを意識しましょう。
アーチ干しとは、丈の長い洗濯物は両端に、短いものを中央に干すことでアーチ上に中央がくぼむ干し方です。アーチ干しをすることで、中央に大きな空間ができ、風が通りやすくなります。
アーチ干しは洗濯物干しの基本です。もっとも早く乾く干し方なので、覚えておくと便利ですね。
他にも、洗濯物の種類別に乾きやすい干し方をまとめました。ぜひ参考にしてくださいね!
洗濯物の種類 | 干し方 |
---|---|
タオル バスタオル | ・横長に広げて、ピンチハンガーで囲み干しをする ・上下左右にスペースがない場合は、じゃばら干しをする |
靴下 | ・水分がたまらないように、ゴムの部分を上にして干す |
デニム ズボン | ・裏返してシワを伸ばし、ピンチハンガーで腰回りを上にして筒状に干す ・ボタンやジッパーは全開にして、風通しをよくさせる |
空気が循環しやすい部屋の中央に干す
洗濯物は部屋の中央に干すことで、空気の影響を受けやすくなり乾きが早まります。
部屋の中央は、家の中で空気の動きがでやすい場所です。部屋と部屋の境目にある鴨居や、室内用物干しを利用して、風通しのよい場所を選びましょう。
窓際や壁の近くは空気の動きが悪いため干すのは避けてください。
自宅環境によっては、部屋の真ん中に干すのは邪魔になってしまうこともありますよね。間取りに合わせて、空気循環がよい場所を選びましょう!
厚手の洗濯物は裏返して干す
洗濯物は裏返して干すと乾く時間を短縮できます!
衣類の裏側や縫い目、ポケットなどは服も厚くなっているので特に乾きにくい部分です。しかし、裏返しに干すことで乾きにくい部分が直接空気に触れるため、乾きやすい状態になります。
厚手の衣類やデリケートな素材の服は、生地の傷みを防ぐためにも洗濯時から裏返しにしておくとよいですね。
冬の洗濯物「生乾き臭」を防ぐ対策3選
乾くまでに時間がかかると、嫌な生乾き臭がして気分も落ち込みますよね。
嫌なニオイの原因は、洗濯物に残った汚れや「雑菌」です。洗濯物が乾くまでに何時間もかかると、雑菌が繁殖して菌自体を洗い流すことが難しくなります。
ここでは、生乾き臭の予防方法を3つにまとめてお伝えします。
3つの対策を知って、生乾き特有の嫌なニオイとお別れしましょう!
洗濯前は60℃以上のお湯につけ置く
洗濯前に60℃以上のお湯へ数十分間つけ置きすると、生乾き臭を予防できます。
生乾き臭の原因菌は「モラクセラ菌」で、この菌は約60℃以上で死滅します。
大きめのバケツや洗面器にお湯を入れ、お湯の温度が下がらないように差し湯をして温度を保ってくださいね。
スチームアイロンで熱を加えてから洗濯しても同じ効果が得られるので、生乾き臭の原因菌は「熱」に弱い点を覚えておくとよいでしょう。
抗菌・防臭・消臭効果のある洗剤や柔軟剤を使う
生乾き臭を防ぐために「部屋干し用」の洗剤や柔軟剤を使いましょう。
部屋干し用の洗剤、柔軟剤は雑菌の繁殖を抑え、抗菌・防臭・消臭作用にも優れています。
生乾き臭は、洗濯時の衣類に残った皮脂や汗などの汚れが変化して発生します。つまり、しっかりと汚れを落とすことが大切です。
抗菌・防臭・消臭などの特徴が記載されている柔軟剤は、外干しでも部屋干しでも使用できるので、洗剤や柔軟剤を選ぶときの参考にしてください。
洗濯槽を月に1回掃除する
カビや雑菌が繁殖しやすい洗濯槽は、月1回の目安で掃除するように心掛けましょう。
実は、洗濯機で一番汚れているのは洗濯槽です。洗濯槽は水を使用するため、常に湿度の高い状態が続きます。また、洗濯物に残る皮脂汚れや洗剤の残りカスがあるとカビには好環境。洗濯槽の裏側にはカビが多く繁殖してしまうことも・・・。
洗濯槽クリーナーを使用すると手軽に掃除ができます。洗濯機の使用状況や環境によって掃除のタイミングは異なりますが、月に1回の頻度で掃除をおこない生乾き臭の予防をしましょう。
洗濯物を干す場所が足りない!部屋干しスペース確保のアイディア3選
部屋干しに使えるアイテムは数多くあります。
冬は厚手の衣類で場所をとり、乾いていない洗濯物は増え、部屋干しをする場所に困りますよね。住宅環境によって部屋干しに使えるスペースもさまざまです。
ここでは、部屋干しスペースが確保できるアイディア3選をご紹介します。
ライフスタイルにあった方法で、自宅のデットスペースを有効活用してくださいね。
部屋干し用の物干しをコンパクトにする
部屋の広さを確保するために、部屋干し用の物干しをコンパクトなものにしましょう!
部屋干し用の物干しは種類が豊富にあります。
ここでは、部屋干し用物干しのタイプと特徴を紹介します。
機能面や間取り、部屋の広さ、洗濯物の量や家族の人数に合わせて使うものを選択してくださいね。
物干しタイプ | 特徴 |
---|---|
大容量タイプ | ・家族が多い、数日分をまとめて洗濯する方におすすめ ・シーツなど大きな物も干せる |
コンパクト型タイプ | ・ひとり暮らしや洗濯物が少ない方におすすめ ・乾きやすい場所に移動しやすい狭い場所に収納しやすい |
パラソル型タイプ | ・干す間隔が空いているので乾きやすい閉じるとコンパクトになる ・タオルや小さいものを干しやすい |
アコーディオンタイプ | ・幅と高さが調整できる ・折り畳むとコンパクトになる |
ツッパリ棒(ポール)タイプ | ・天地サイズが合えばどこでも使える ・使用しないときは折りたためる ・置き干しできない場所にも干せる |
ツッパリ棒で干すスペースをつくる
デッドスペースを有効活用したい場合は、ツッパリ棒がおすすめです。
設置が簡単で、コストがかからないツッパリ棒。部屋の隅など限られた空間を有効活用できます。壁に穴をあける必要もないので、賃貸でも利用しやすいアイテムです。
お部屋の雰囲気に合わせてカラーを選べば、インテリアの邪魔をすることもないので、お部屋をおしゃれにしたい方にもおすすめです。
ツッパリ棒を使うときには、重さに耐えられるかどうかチェックを忘れずにしましょう。強力なツッパリ棒もあるので、洗濯物の量に合わせて選んでください。
普段干している洗濯物の重さは、計算式に当てはめるとおおまかに算出できます。参考にしてくださいね。
洗濯機の容量×1.5×洗濯回数=洗濯物を干す量
エアコンハンガーを使って早く乾かす
エアコンハンガーは、エアコンの風で洗濯物を乾かせるアイテムです。
エアコンにかけるだけで使えるエアコンハンガーは、エアコンの風を利用して効率的に洗濯物が乾燥します。取り付けも簡単にできてスペースもとらないので、物干しスペースがあまりとれないご家庭にもおすすめです。
まとめ|冬の部屋干しは気温・湿度・風量を意識して乾かそう!
冬の部屋干しで洗濯物を早く乾かすポイントは「気温は高く」「湿度は低く」「風通しをよくさせる」の3つです。
洗濯物の乾きやすさは、天候や住宅環境によっても左右されます。洗濯物がなかなか乾かずストレスになってしまうときは、除湿機など家電に頼ってくださいね。
少しでも家事の負担を減らすために、洗濯物が早く乾くコツを知り、乾かない洗濯物のイライラを解消しましょう!