「朝洗濯したのに、夜になってもまだ乾いてない」
「洗濯したばかりなのに、なんだか臭う」
このように思ったことはありませんか?
冬は洗濯物が乾きにくくイライラしますよね。
筆者も主婦なので、その気持ちはよくわかります。
とくにバスタオルは乾いていないことも多く、ため息ばかりです。
本記事では、乾きにくい冬の洗濯物を早く乾かすコツや、部屋干しによる生乾き臭対策をご紹介します。
ポイントをおさえれば毎日の洗濯へのストレスが軽減し、気持ちよく主婦の仕事を進められますので、ぜひ参考にしてください。
冬の洗濯物が乾かない理由
冬の洗濯物が乾きにくい1番の原因は「気温の低さ」です。
冬は空気が乾燥していますが、同時に温度も低いため空気中に取り込める水分量が少ないのです。
それゆえに洗濯物に含まれている水分が蒸発しづらく乾きにくい状態になっています。
さらに洗濯物を干す場所も乾きにくさに関係しています。
冬はどこに洗濯物を干すか悩みますが、天気が不安定なので部屋干しが多いですよね。
その場合、「温度」「湿度」「風通し」が悪いため、洗濯物が乾かないのです。
反対に、洗濯物がもっとも乾きやすい条件は以下ですので、参考にしてください。
- 気温が高く、湿度が低いこと
- 風通しがよいこと
冬の洗濯物を早く乾かすコツ 5選
冬は、夏に比べ洗濯物が乾きにくい季節。
くわえて、ニットやセーターなど厚手の衣類が増えることで、さらに洗濯物が乾きにくくなっています。
では、洗濯物が乾きにくい冬の部屋干しでは、どのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。
ここからは、無料ですぐに実践できる方法を解説していきます。
では、さっそく見ていきましょう。
① 1回の洗濯量を減らす
こまめに洗濯し、1度に干す洗濯物の量を減らしましょう。
洗濯物を干すスペースに余裕をもつことで乾きやすくなります。
家族の人数が多ければ洗濯物の量も増えるため、1日1度の洗濯では干すスペースが足りないこともあるのではないでしょうか。
冬季だけでも朝と夜など洗濯を複数回に分けてみましょう。
1日に何度も洗濯をするのは負担ではありますが、乾燥に時間がかかるとイヤな臭いの原因にも繋がります。
複数回に分けて洗濯をすることでスペースにゆとりをもち干すことができ、風通しもよくなるため、乾きやすくなるのでおすすめです。
② お湯で洗濯する
洗いあがりの温度が高いほど水分が蒸発しやすく洗濯物も乾きやすくなりますので、お湯を使いましょう。
洗濯用水栓からお湯が出る家庭はよいのですが、水栓によっては水しか出ないタイプもあります。その場合はすすぎの際にバケツなどでお湯を足すとよいでしょう。
ただし高温で洗濯をすると衣類を痛める恐れがあるため注意してくださいね。
また、お湯で洗うことは洗濯物が乾きやすくなる以外にも、洗剤の効きが良くなり皮脂汚れを落ちやすくするなどメリットがあります。
冬の寒い時期に冷たい洗濯物を触るのはストレスにもなりますので、積極的にお湯を使いましょう。
③ 脱水時間を長くする
洗いあがりの洗濯物に含まれている水分量が多いと乾燥に時間がかかるため、普段よりも脱水時間は長めにしましょう。
できるかぎり干す前に水分を取り除くことで、洗濯物が乾きやすくなり効率的です。
ただし脱水には強い力がかかるため、長時間の脱水は衣類の型崩れをおこす恐れもあります。
心配であれば脱水時に乾いたバスタオルを入れてみてください。ることで洗濯物の水分を吸収してくれるので、脱水時間が短く済みます。
結果として洗濯物は1枚増えますが、脱水後の洗濯物で濡れているのは表面のみのため、乾きにくい程でもありません。ぜひ試してみてください。
④ アーチ干しにする
洗濯物の基本の干し方でもある「アーチ干し」をすることで乾きやすくなります。
アーチ干しとは、丈の長い洗濯物を両端、丈の短い洗濯物を中央に干し、横からみるとアーチ状になる干し方をいいます。
アーチ干しを意識しつつ、厚手のものと薄手のものを交互に干すのも効果的です。
もっとも乾きやすいといわれている洗濯物の基本の干し方ですので、季節を問わず普段からアーチ干しをするよう癖付けておくとよいでしょう。
⑤ 風通しを意識して干す
衣類同士の間隔をできるだけあけて干すことで、空気の通る隙間ができ乾きやすくなるので、最低でもこぶし1つ分程度は間隔をあけて干しましょう。
それに加え衣類は裏返して干すことにより縫い目やポケットにも風があたり、乾きやすくなります。
そのほか、洗濯物を干す場所も選びましょう。
たとえばカーテンレールは日当たりがよく乾きやすいと思われがちですが、実は壁が近いことで風通しを悪くするため乾きにくいのです。
部屋の中央や廊下などは風通しがよいため、おすすめです。
風通しがよいことは洗濯物が早く乾く理由に直結していますので、意識して干しましょう。
洗濯物の生乾き臭を防ぐ方法 5選
部屋干しをする際、生乾き臭が気掛かりですよね。
せっかく綺麗に洗濯したにもかかわらず、衣服からイヤな臭いがすると気分も沈みます。
ちなみに、イヤな臭いはモラクセラ菌という雑菌の排泄物が原因です。
どのようにすることで雑菌の繁殖を抑え、生乾き臭を防げるのか対策方法を説明していきます。
では、見ていきましょう。
生乾き臭対策① 60℃以上のお湯につけてから洗濯する
生乾き臭の原因であるモラクセラ菌は熱に弱いため、60〜70℃のお湯に20分程洗濯物をつけておきましょう。そうすることで菌を死滅させることができます。
しかし、デリケートな衣類は高温につけると傷んでしまう恐れがあるため、必ず洗濯表示で上限温度を確認してから行いましょう。
ほかの方法として、脱水後の洗濯物にスチームアイロンをかけるのも効果的です。シワも伸びて一石二鳥ですね。
洗濯時のひと手間で生乾き臭を予防しましょう。
生乾き臭対策② 脱水後すぐに干す
雑菌が繁殖してしまうため、洗濯後は放置せず速やかに干しましょう。
モラクセラ菌は洗濯終了後、5時間をすぎると爆発的に増殖するといわれています。
つまり5時間以内に洗濯物を乾燥させられるかが勝負なのです。
長時間洗濯機内に衣類を放置すると、洗濯物にも洗濯槽にも雑菌が繁殖します。
冬は気温が低いから大丈夫だろうと過信せず、洗濯物は洗い上がり後すぐに干しましょう。
生乾き臭対策③ お風呂の残り湯を使わない
お風呂の残り湯には雑菌や皮脂が混ざっており、生乾き臭の原因であるため使用は控えましょう。
残り湯を使って洗濯をすると、綺麗にするつもりが逆に雑菌を付着させてしまいます。
とくに残り湯をすぐに使わず翌朝の洗濯に使用している場合は要注意です。翌朝までに残り湯に雑菌が増殖しています。
残り湯の使用は控えたほうがよいですが、節約・節水の観点から使用している人も多々いると思います。
どうしても使用したい場合は翌朝まで持ち越さずすぐに使用し、必ずすすぎは真水で2回行いましょう。
生乾き臭対策④ 除菌・抗菌効果のある洗剤を使う
「部屋干し用」と記載されている洗剤を使用しましょう。
普通の洗剤とは異なり、外干しで日光による除菌ができない分、除菌・抗菌成分が多く配合されています。
外干しでも使用してよいとされているため、年間通して部屋干し用洗剤を使用してもよいですね。
部屋干し用洗剤がない場合は、普通の洗剤+酸素系漂白剤で代用も可能です。
酸素系漂白剤は除菌・殺菌力があり、かつ黄ばみなどを落ちやすくする効果もあります。
酸素系漂白剤は食べこぼしなどによる頑固な汚れを落とすのにも役立ちますので、自宅に1本用意しておくと便利でしょう。
生乾き臭対策⑤ 洗濯槽をこまめに掃除する
洗濯槽にはカビや雑菌が多く付着しています。イヤな臭いを洗濯物にうつさないためには、こまめに洗濯槽の掃除をしましょう。
具体的な掃除の間隔は、洗濯機の使用頻度にもより異なりますが1〜2ヵ月に1度が目安です。
洗濯槽は湿っていることにより季節を問わず雑菌が繁殖しやすい環境です。洗濯機を使用していないときは蓋をあけて洗濯槽を乾燥させましょう。
そのほか、洗剤の量にも注意が必要です。
洗剤を多く入れることで汚れ落ちもよいのではないかと思われがちですが、そのようなことはありません。
むしろすすぎきれなかった洗剤のカスが洗濯槽に残り、雑菌やカビが繁殖するための栄養分になっています。
洗剤の使用量は必ず守り、かつ定期的な洗濯槽掃除で雑菌やカビの繁殖を防ぎましょう。
冬の乾かない洗濯物にはサーキュレーターがおすすめ!
干し方や洗濯の仕方を工夫しても、やはり乾きやすさには限界があります。
洗濯物がどうしても乾きにくい場合は、家電に頼りましょう。
除湿機やエアコン、扇風機など洗濯物を乾かすために役立つ家電はいくつかありますが、何を買えばよいか悩みますよね。
筆者はまずサーキュレーターの購入をおすすめします。
その理由は以下の通りです。
それでは見ていきます。
① 価格が手頃
サーキュレーターは除湿機やエアコンに比べ価格が安いため、洗濯物を乾燥させるために何か試してみたいという人にはおすすめの家電です。
サーキュレーターと似ている扇風機で代用できるのではないかと考える人もいると思いますが、この2つは使用目的が異なります。
扇風機は直接風を浴びて涼む目的のため、広範囲にやわらかい風を出すのが特徴です。
一方でサーキュレーターは空気を循環させる目的のため、直線的に強い風を出します。
洗濯物を乾かすには空気の流れをつくることが大切ですので、涼む目的の扇風機よりも空気を循環させる目的であるサーキュレーターのほうがおすすめです。
② 電気代が安い
サーキュレーターは除湿機よりも電気代が安く節電対策としても非常に優秀なため、とくにおすすめです。
メーカーや製品に差はありますが、サーキュレーターの消費電力は20〜30Wといわれています。
仮に25Wで計算すると1時間あたりの使用料は0.775円。1日5時間30日使用しても116.25円です。
一方、除湿機もメーカーや製品により消費電力は変わるものの、筆者の自宅にある製品は室温27度で使用した場合の消費電力は330Wです。
この数値で上記と同様の計算をすると1534.5円かかるため、除湿機はサーキュレーターより13倍以上高い計算になります。
※計算方法:消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)。
全国家庭電気製品公正取引協議会で発表されている「電気料金目安単価1kWhあたり31円」で計算しています。(2024年6月現在)
参照元:全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
近年の電気代は驚く程値上がりしているため、家電を使用する際も非常に気になるところかと思います。サーキュレーターは消費電力もすくないため家計にやさしい家電です。
③ 除湿機と併用する
除湿機を使用する場合でもサーキュレーターと併用することで効率よく乾かすことができます。
たとえばサーキュレーターだけでは洗濯物が乾きにくく、追加で除湿機を購入した場合。
除湿機で部屋の湿度を下げ、サーキュレーターの風を当てることにより効率的に乾かすことができ、節電にも繋がります。
サーキュレーターを購入していれば、のちに除湿機を購入した際にも役立つため、はじめに1台購入しておくとよいでしょう。
豆知識|北海道の冬はもっとも洗濯物が乾きやすい
筆者の住んでいる北海道では、冬には必ず暖房がついているため部屋干しの洗濯物がもっとも乾きやすい季節といえます。
暖房をつけていることによる乾燥がひどいため、加湿器代わりにする程です。
たとえば暖房器具のまわりに厚手の服やバスタオルを干したり、別の部屋にはそれ以外の洗濯物を干したりすることで、部屋の加湿に一役買ってくれています。
昔ながらのストーブの上には、加湿のために水を張った鍋を乗せているのをよく見たものですが、それくらい部屋の中は乾燥しているのです。
冬は温度が低く乾きにくい季節と言われていますが、北海道ではその心配はいりません。
実は、あたたかくなる前の春〜夏頃までが1番洗濯物が乾きにくい季節なのです。
まとめ|「洗濯物が乾かない」とはおさらば!
冬の洗濯はなかなか乾かずイライラしてしまいがちですが、対策方法はあります。
本記事では、5つの改善方法をご紹介しました。
無料でできることはすぐに試し、それでも乾きにくければ家電に頼るのもよいでしょう。
主婦はどうしても洗濯からは逃げられません。
それゆえに、どれだけ快適に手早く乾かすことができるかが重要です。
自宅の環境にあった乾燥方法を見つけ、ストレスフリーで家事をすすめられるようにしましょう!