【賃貸と持ち家購入】老後に安心して暮らすためにはどっちがお得なの?

結婚して家庭を築くと、誰もが悩むのは今後の住居についてですよね。

賃貸と持ち家だと老後資金の差に1300万円の差が出てくると言われているので、老後の生活を安心して過ごすためには賃貸に住みつづけるのか、持ち家を購入するのかどちらがいいのか悩まれる方は多いと思います。

本記事では賃貸と持ち家購入、どちらがよいのかを比較検討していきます。

安心した老後を過ごすための住居が決まり、これからのライフプランが立てやすくなるでしょう。

目次

持ち家購入のメリット・デメリット

最初に持ち家購入のメリット、デメリットを紹介します。持ち家購入は老後の住居費の負担が軽くなる一方で、修繕費の負担や引っ越しが気軽にできないなどのデメリットもあります。

メリット、デメリットを詳しく知ることで、持ち家購入の検討材料になるでしょう。

持ち家のメリット

持ち家購入のメリットは下記3つです

  • 住宅ローン完済後、老後の住居費の負担が軽くなる
  • すべてを自分の意思でコントロールできる
  • いざというときの老後の備えになる

住宅ローン完済後、老後の住居費の負担が軽くなる

持ち家の最大のメリットは住宅ローンを支払ったあとは自分のものになることです。住宅ローンの返済がなくなるので、老後の住居費の負担は軽くなり、定年退職後も収入源が限られるので安心して生活ができるでしょう。

すべてを自分の意思でコントロールできる

持ち家であれば、自分の意思で住居環境をコントロールできます。たとえば、将来のライフスタイルの変化に合わせて間取りを変更したり、設備交換が自由にできます。自分の意思で住みやすい環境づくりができるのはメリットの1つですね。

いざというときの老後の備えになる

持ち家であれば、いざというときの老後の備えになります。たとえば、介護が必要な状態になったときに、老人ホームに入る可能性も出てきます。施設入居には入居一時金などを支払う場合もあるので、自宅を売却して老後の備えにできますね。

持ち家のデメリット

持ち家購入のデメリットは下記4つです。

  • 初期費用の負担
  • 修繕費用の負担
  • 住み替えや引っ越しができない
  • 固定資産税の支払い

初期費用の負担

持ち家購入の際の初期費用は大きな負担になります。頭金やローン費用、不動産取得税や登記手数料、物件仲介手数料などの諸費用です。相場として物件価格の3〜10%程度の初期費用が必要なので大きな負担になるでしょう。

修繕費用の負担

持ち家は修繕費用がすべて自分持ちになるので負担になります。住宅ローンを完済した場合、その時点でその建物は築30年以上経過していることもあるので、年数がたつほどに修繕やメンテナンスにお金がかかります。

住み替えや引っ越しができない

持ち家では売却をしない限り、簡単には住み替えや引っ越しができません。売却する場合のデメリットとして買い手が見つからない、住宅ローンを組んでいる場合は売却金額によって住宅ローンが残るといったさまざまなリスクがあります。

そのため、簡単に住み替えたり引っ越しができないのもデメリットの1つですね。

固定資産税の支払い

自宅を所有している限り、固定資産税を毎年納付する必要があります。固定資産税とは、土地や家屋といった固定資産の所有者に課税される税金です。そのため、住宅ローンが返済した後も負担しつづけなければいけません。

賃貸のメリット・デメリット

次に賃貸のメリット、デメリットも紹介します。

賃貸の場合は、維持費がかからなかったり、引っ越しが自由にできたりとさまざまなメリットがある一方で、家賃をずっと支払いつづけなければいけないデメリットもあります。以下で詳しく紹介するので持ち家購入と比較検討していきましょう。

賃貸のメリット

賃貸のメリットは下記3つです。

  • 維持費・修繕費などの諸費用がかからない
  • 住み替えや引っ越しが自由にできる
  • 高額の借金を負わなくてよい

維持費・修繕費などの諸費用がかからない

賃貸物件のため、維持費、修繕費などの諸費用は一切かかりません。

自然故障である限り、原則オーナーもしくは大家さんが負担します。また、台風で水浸しになって住めなくなったり、地震で壊れたりしても、修繕をするのは大家さんの責任です。そのため、修繕費がかからないのはメリットの1つですね。

住み替えや引っ越しが自由にできる

賃貸だといつでも好きな場所や物件に住み替えができます。たとえば収入が減ってしまった場合、家賃の低い家へ引っ越しができますし、結婚後、家族構成やライフスタイルの変化が起きたり、急な転勤などが起きた場合に、場所にとらわれずに引っ越しができます。

高額の借金を負わなくてよい

持ち家を購入すると、ローンを組むので高額な借金になりますが、賃貸はローンの支払いがないため、借金を負いません。持ち家は収入が減少してしまったときでも、ローンを支払いつづけなければいけませんが賃貸だとその心配がないので、安心して暮らせるでしょう。

賃貸のデメリット

賃貸のデメリットは下記3つです。

  • 家賃の支払いが一生つづく
  • 高齢になったときに契約更新できないことがある
  • 内装や間取り、設備などが自分で決められない

家賃の支払いが一生つづく

賃貸は一生家賃を払いつづける必要があります。また、2年ごとに契約更新料がかかり、その月は支払額も増えます。持ち家は自分の資産になりますが賃貸は資産にならないので、住みつづけるためには家賃の支払いをつづけなければなりません。

高齢になったときに契約更新できないことがある

年をとればとるほど身元保証人を求められるケースが増えており、頼める人がいなければ賃貸契約の更新を断られることも。

また、賃貸物件のオーナーは、貸している部屋の中で人が亡くなるなどの事故は避けたいと思っています。高齢になってくると入居の申し込みができなくなったり、入居していても更新を断られたりする場合もあります。

内装や間取り、設備などが自分で決められない

賃貸の設備や間取りはオーナー次第のため、物件によって大きく異なり、自分では決められません。たとえば、子どもが増えて家族構成の変化が起き、部屋数を変更したくなった場合は、ライフスタイルに合った物件に引っ越しをするしかありません。

賃貸と持ち家の住居費の違いとは?

賃貸と持ち家購入、それぞれのメリットデメリットについて紹介しましたがいかがでしたか?

ここからは賃貸と持ち家購入の住居費の違いを紹介します。

比較することで、どちらが今後のライフプランに合っているかわかるようになりますよ。

持ち家賃貸
かかる住居費 ・住宅ローンの返済・メンテナンス費用(リフォームや大規模修繕費用)・管理費(マンションの場合)・修繕積立金(マンションの場合)・駐車場代(かからない場合も多い)・固定資産税、都市計画税・火災保険料

・家賃、共益費・更新料・管理費・駐車場代・火災保険料

持ち家でかかる住居費

ローンの支払いが完済するまでは支払いが何十年単位とつづきます。

持ち家でもマンションの場合は毎月管理費や修繕積立金も支払わなければなりません。

また、築年数がたつにつれて建物が古くなるので、将来的に家のリフォーム費もかかるでしょう。老後、住みやすい家にするためにはメンテナンス費が欠かせませんね。

毎年、固定資産税、都市計画税が発生するのも持ち家の特徴です。また、災害が起きたときのために火災保険料に地震保険を付帯することもあるでしょう。その場合は地震保険を付帯することが少ない賃貸よりも保険料の負担が大きくなります。

賃貸でかかる住居費

持ち家と違い、毎月の家賃や管理費などの賃料は一生支払いつづけなければなりません。

金額は住む地域や部屋の間取り、築年数によって大きく異なりますが、毎月払いつづけるだけの蓄えや収入が必要になります。

定年退職後の収入減を考えると、賃料の支払いが終わり、資産となる持ち家のほうが安心感は高まりますね。

賃貸は固定資産税などの税金はかかりませんが、更新料(2年に1度のところが多い)が発生します。引っ越しをするなら、引っ越し費用、退去時のクリーニング代、新居に入居する際の仲介手数料や敷金礼金などの費用は大きな負担になるでしょう。

持ち家を選ぶか賃貸を選ぶかで、今後かかってくる費用はイメージできたでしょうか。具体的な費用を考え、比較することで今後の選択が決まりますね。

持ち家でかかる費用は住宅ローンの借入額や金利で変わりますし、賃貸ならどれくらいの頻度で住み替えるのか、引っ越し費用にいくらかかるのかなどによって異なります。

かかる費用は人それぞれなので自分の家族構成やライフプランに合わせてぜひ検討してみてくださいね。

持ち家と賃貸、悩んだときはどこに相談する?

本記事では持ち家と賃貸のメリット・デメリット、かかる住居費を比較して紹介しました。

それでも「自分で決断するのはなかなか難しい。」という方に、相談できるところを2つ紹介します。

プロの方に相談すると、持ち家か賃貸、どちらが合っているのか明確になるでしょう。

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まとめ

賃貸か持ち家購入か、老後に安心して暮らすためにはライフプランに合った選択が必要ですね。本記事では賃貸と持ち家購入どちらがよいのかを比較してご紹介したので、自分に合った選択ができるようになるでしょう。

また、悩んだときにはプロに相談するというのも1つの手なので、ぜひ相談してみてくださいね。老後に安心して暮らせるように住居のお悩みを解決していきましょう。

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