「いつか行ってみたかった名所へ自由に観光を楽しみたい」「久しぶりに思い出の場所に足を運びたい」と計画を練っている方も多いのではないでしょうか。
観光地として国内外からの人気が高い北海道。ただ土地が非常に広いので限られた日数で名所を回るのは大変ですよね。
そこで、生粋の道産子である筆者が冬におすすめの札幌・小樽の観光スポット12選をピックアップ!
さらに、住んでいるからこそ日々感じる注意点をまとめました。冬でしか味わえない北国の魅力が伝わればと思いますので、北海道旅行を計画している方はぜひ最後まで読んでください。
【冬の札幌市】おすすめ観光スポット7選
北海道の県庁所在地かつ人口190万人都市である札幌市。国内だけではなく近年はアジア圏をはじめ多くの外国人が訪れる観光名所です。
海外への直行便がある新千歳空港から「快速エアポート」に乗れば40分ほどで行けます。空港までのアクセスが良い札幌の観光名所を7選紹介!
①定山渓温泉
「札幌の奥座敷」と呼ばれている定山渓温泉。JR札幌駅から車で1時間ほど走ると北海道が誇る温泉街に着けるのが魅力。そのため札幌市内から日帰りや宿泊で観光に行くという人も多いです。
定山渓温泉の源泉は56箇所あり、毎分8600リットル、湧出温度も60〜80度と高温で量・質が自慢。そのため無料で利用できる足湯が4箇所ありますので立ち寄るのもおすすめ!
夜に温泉街を散策する際のおすすめスポットは1月下旬から2月上旬までの短期間ではありますが、定山渓神社を舞台に「雪灯露」が開催されます。
雪とキャンドルが絶妙に組み合わさり旅の思い出になること間違いなし!
詳しい日程につきましては下記ホームページよりご確認ください。
参照:雪灯露ホームページ
②豊平峡温泉
札幌方向から定山渓温泉をさらに進むと「豊平峡温泉」が見えてきます。名物は日本でも数少ない源泉100%かけ流しのお湯が自慢です。
水を温度調整、追い焚きしたりせず、源泉のまま浴槽へ注がれている温泉は、全国的に見ても希少で、何万件とある温泉施設の中でもたった数%しか存在しないといわれています。
さらに温泉と同じく豊平峡温泉の名物といえば、ネパール人シェフが作るインドカリー。
スパイスが効いたルーとオーダーが入るたびに特注の高温窯で焼くナンは外がパリパリ中はフワフワな食感が絶品!
インドカリーを食べるために札幌市内から行く人も多いほどで、観光客だけではなく地元からも愛される豊平峡温泉はぜひ立ち寄って欲しい名所です。
宿泊施設はございませんのでご注意ください。
③札幌ホワイトイルミネーション
札幌の中心街では大通会場、駅前広場やJR札幌駅南口の他に様々な箇所で「札幌ホワイトイルミネーション」が開催されており、各エリアでは多種多様なイルミネーションが楽しめます。
メインとなる大通2丁目〜6丁目は区画ごとに趣向が異なるイルミネーションが魅力。年々進化を続けており、筆者が現地で見た時は国内外の観光客や仕事帰りのサラリーマン、学生などで賑わっていました。
開催は全会場11月下旬からではありますが、場所によって終了日が違いますので、詳しくは下記ホームページでご確認ください。
④ミュンヘン市 in sapporo
大通2丁目で「札幌ホワイトイルミネーション」とクリスマスまで同時開催しています。
1972年の札幌オリンピックの開催を機にドイツのミュンヘン市と姉妹都市提携を結びました。
ミュンヘン市で食べられる料理やアイテムを扱ったブースが出店し、異国のクリスマスを楽しみましょう!
イートインスペースがありますので、イルミネーションを見ながら食べる料理や飲み物は格別!屋外の寒さを忘れてしまうほど魅力的。
⑤さっぽろ雪まつり
冬の札幌といえば「さっぽろ雪まつり」といっても過言ではありません。
毎年2月上旬から1週間ほど開催。会場は3つあり規模が大きいのは大通西1丁目から西11丁目までの大通会場。
大雪像5基から中小雪像、札幌市が市民へ募集をかけて作成する「市民雪像」があり、観光客だけではなく札幌市全体で盛り上がるお祭りです。
その年に話題になった著名人やアニメをはじめてとした人や物が雪像に選ばれますが、2016年には北海道新幹線開通を記念し、プロジェクションマッピングを使用した雪像も現れクオリティーは年々増しています。
- 大通会場(大通公園)
- すすきの会場
- つどーむ会場
注意)つどーむ会場は札幌の中心地から離れているのでご注意ください。
⑥サッポロビール園
こちらはJR札幌駅北口からタクシーで約7分とアクセスの良さも人気の理由です。
日本で最も歴史のあるビール博物館で、北海道開拓と日本のビール造りの歴史を学べるためビールが好きな人にはおすすめの観光スポット。
館内ツアーではガイドさんの解説を聞きながら見学の最後に札幌開拓使麦酒製造所で作られた「復刻札幌製麦酒」と「サッポロ黒ラベル」が試飲できます。
筆者も何度か足を運びましたが、ホール・レストランで頂く新鮮な生ビールとジンギスカンは最高の組み合わせ!食べ放題コースもありますので、ぜひ行ってみてください。
⑦札幌市時計台
札幌市時計台は北海道大学の前身である「札幌農学校」の施設として初代教頭であるクラーク博士の構想に基づき明治11年(1886年)に建設されました。
現存する日本最古の時計塔で、現在も毎正時になると札幌の街に鐘の音を響かせて時を告げる札幌の歴史が詰まったスポットです。
1階が大展示室、2階がホールとなっており館内は自由に見学可能。札幌の歴史が詰まっている貴重な資料や2017年に新たに設置されたクラーク博士像に会うことができ、旅行者には大変人気です。
【冬の小樽市】おすすめ観光スポット5選
札幌の隣にあり、同様に近年国内外からの観光客が増えている小樽市。人口は12万人ほどの街ですが、JR札幌駅から「快速エアポート」で最速35分とアクセスの良さが人気です。
大型連休となれば更に賑わいをみせる北海道の歴史が詰まった小樽市の魅力を紹介します。
①小樽運河
小樽運河は大正時代の1923年完成の内陸を掘り込んだ運河ではなく、海岸の沖合を埋め立てて造られた珍しい運河です。小樽だけではなく北海道全体が栄えた一因と言っても過言ではありません。
大きな船を沖に泊め、はしけ(台船)を使って荷揚げしていましたが、取り扱う荷量が多くなり運搬作業を効率的に行うのを目的として造られたのが「小樽運河」でした。
しかし時代が変わり戦後になると港のふとう海岸の整備により使命を終え1986年に一部が埋め立てられ、現在は散策路や外園として人気のスポットになっています。
②小樽水族館
JR小樽駅から車で20分ほどにある人気スポットの1つです。大きな特徴は「自然に近い」というのが魅力!館内には「海獣公園」というエリアがあり、海を仕切っただけの豪快なプールでアザラシやトドが暮らしています。
運が良ければオオワシ、ハヤブサのような生態系の捕食上位者も見られるほど、餌になるたくさんの生き物がいる豊な場所が人気の理由。
冬期限定で「ペンギンの雪中さんぽ」も開催しており可愛い姿を見るのもおすすめ!
※通常営業と冬期営業の間に1ヶ月ほど休館日がありますので、詳しい日程はホームページでご確認ください。
③三角市場
JR小樽駅から徒歩2分にあり港町で食べる新鮮な海鮮丼は絶品!食事処が6店舗ありその他にお土産や日用品も販売しているお店を合わせるとその数16。
市内では唯一毎日営業しているため地元の人が普段の買い物ついでに寄るのも珍しくありません。筆者も小樽観光で行きましたが海鮮丼の中では安いという印象でした。
市場で買った商品をその場で調理してもらいオリジナル丼も楽しめるのでぜひ寄ってみてください!
④ルタオ本店
全国的にも有名な小樽発祥の洋菓子店。北海道産の生クリームや小麦粉、卵を贅沢に使った「ドゥーブルフロマージュ」などは絶品で一度口にすると忘れられない味です。
さらにチーズは北イタリア・ロンバルディア地方で作られた物を採用するほどこだわっています。
2階には本店喫茶コーナーがありますので、観光名所の「メルヘン交差点」周辺を眺めながら美味しいスイーツとこだわりの紅茶で少し休憩するのもおすすめ!
⑤オルゴール堂
メルヘン交差点に隣接したレンガ造りの3階建てが特徴の外観。入口前に蒸気時計がお出迎えし、約3,200種類、数にして約38,000個の品数を誇るオルゴール専門店です。
建物の中央は高さ9メートルの吹き抜けの大ホールで館内は5つのフロアに分かれています。フロアごとに異なるコンセプトのオルゴールが並んでおり、お気に入りのオルゴールを見つけましょう。
100年以上の歴史的建造物である「オルゴール堂」は小樽を楽しむのに外せない観光スポットですのでぜひ行ってみてください。
冬の北海道旅行の注意点
北海道でも有数な観光地として人気が高い札幌、小樽。冬になると楽しいイベントが増えますが、実際に雪国で生活をしている筆者だからこそ感じる3つの注意事項をまとめました。
素晴らしい思い出作りの参考にしてみてください。
注意点①|万全な防寒対策
冬の北海道は最高気温ですら氷点下を下回るのが当たり前です。
札幌、小樽は北海道の中でも温暖な気候といわれていますが、観光スポットが屋外に多くありますので防寒対策は万全にするのがおすすめ。
特に小樽市は海が近いので風が強く体感温度はマイナス二桁になることも。寒さ対策をして楽しく観光しましょう。
注意点②|冬靴で転倒予防
寒さの他に気をつけないといけないのが凍結路面での転倒。毎年多くの人が緊急搬送されており、慣れている北海道民ですら歩く時は気を使います。
靴に巻きつける着脱式のスパイクもありますが、理想は雪国仕様の冬靴。
転倒予防の他に、普通の靴と素材が違うので雪道を歩いても冷えにくく足の防寒にも効果的。
さらに雪道に慣れていない方は、レンタカーではなく公共の交通機関、タクシーを使いコンパクトに観光するのがおすすめ。
注意点③|時間に余裕を持って観光
冬の北海道は雪の影響で電車、バスなどの交通機関が遅れるのは珍しいことではありません。バスは遅延状況の把握が難しいため2、3本早い便に乗りましょう。
平日でも国内の修学旅行生や海外からの観光客が多いですが、1月下旬からは中国の旧正月の影響でさらに混雑しますので、スケジュールは詰めすぎないように。
JR札幌駅〜小樽駅の区間は「快速エアポート」に乗車すれば30分弱で着く人気の便です。夕方以降は帰宅ラッシュと重なり、電車内は非常に混みます。
そこで、通常の乗車料金に追加で840円を払うと指定席で途中に見えてくる石狩湾を眺めながら移動が可能。
4|まとめ
いかがでしたか。
この記事を読んで冬の札幌、小樽の魅力が伝わったのであれば筆者として嬉しい限りです。
季節によって様々な表情を見せる北海道。厳しい寒さのなかに人々を魅了するものが詰まっている素晴らしい場所。
今回は短期間で観光ができるスポットを中心に紹介しましたが、
他にも思い出作りには最高のグルメ、名所がたくさんありますのでぜひ遊びにきてください。