「赤ちゃんに絵本を読んであげたい」と思い始めると、
どんな絵本を選んだら良いの?
読み聞かせは効果があるって本当?
読ませ方のコツはあるの?
と、気になることが多いですよね。
初めてのお子さんだとなおさらだと思います。
私もよく本屋さんで悩みました…
そのようなママやパパに向けて、保育園での勤務経験もあるママ歴9年の筆者が選んだ、おすすめの絵本8冊をご紹介!
さらに、絵本の選び方や読み聞かせの効果などもお伝えします。
この記事を読めば、絵本を通じて、赤ちゃんとさらに仲を深める方法を知ることができます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
赤ちゃん向け|おすすめの絵本8冊をご紹介
初めて絵本をプレゼントするとき、どのようなものを選ぶべきか悩みますよね。
本屋さんや図書館に行っても種類が多いですし、赤ちゃんの好みもまだ分からない。
「気に入らなかったらどうしよう」と考えるのも当然です。
そこで、保育園や自宅で子どもたちの反応が良いと感じた、おすすめの絵本8選をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
おすすめ①じゃあじゃあびりびり
(参照:偕成社)
ファーストブックの定番とも言われるのが「じゃあじゃあびりびり」。
「いぬ わんわんわんわん」
「みず じゃあじゃあじゃあ」
ものの名前と音がリズムよく出てきます。
はっきりとした色合いと分かりやすい絵で、視力が未熟な赤ちゃんにとっても、見やすくなっています。丈夫な素材でできているので、赤ちゃんが触っても舐めても破れにくいのは安心です。
何度も読んでお気に入りのページができると、ニッコリ笑ったり、真似しようとしたりと、反応が変わってくるかもしれませんね。
作品名 | じゃあじゃあびりびり |
作者 | まついのりこ 作・絵 |
出版社 | 偕成社 |
刊行日 | 1983年7月 |
ページ数 | 22 |
サイズ | 14cm×14cm |
おすすめ②もこ もこもこ
(参照:文研出版)
詩人や翻訳家として有名な、谷川俊太郎さんが作られた絵本が「もこ もこもこ」です。
「しーん」静かなところに、
「もこ」「もこもこ」と「何か」が膨れあがり、
「もこもこもこ」「にょきにょき」と大きくなっていく…
大人にとっては少しふしぎな世界観の絵本です。しかし赤ちゃんにとっては、あわい色合いや言葉の音がおもしろいようで、ページをめくるたびに笑顔になります。
作品名 | もこ もこもこ |
作者 | 谷川俊太郎 作/元永定正 絵 |
出版社 | 文研出版 |
刊行日 | 1977年4月 |
ページ数 | 29 |
サイズ | 28.3cm×22.4cm |
おすすめ③いないいないばあ
(参照:童心社)
刊行から半世紀あまりという、ロングセラーの絵本が「いないいないばあ」です。
「いないいないばあ」、赤ちゃんを目の前にしたらやりたくなりますよね。この絵本ではさまざまな動物が登場し、「いないいないばあ」をしてくれます。
「ばあ」のタイミングで、赤ちゃんはケタケタ笑って喜ぶでしょう。
「いないいないばあ」は、赤ちゃんを笑顔にする魔法の言葉ですね。
作品名 | いないいないばあ |
作者 | 松谷みよ子 文/瀬川康男 絵 |
出版社 | 童心社 |
刊行日 | 1967年4月 |
ページ数 | 20 |
サイズ | 21cm×18.6cm |
おすすめ④だるまさんシリーズ
(参照:ブロンズ新社)
刊行されてから15年でシリーズ累計900万部突破、という大人気の絵本です。
「だるまさんが」「だるまさんの」「だるまさんと」の3種類があります。
「だ・る・ま・さ・ん・が(の)(と)…」と左右に揺れるだるまさん。
ページをめくると、だるまさんが何かをしていたり、だるまさんの何かを見せてくれたり、だるまさんと誰かが出てきたり…。ワクワクが止まりません。
真似しやすい内容なので、左右に揺れたりしながら、みんなで楽しめる絵本です。
作品名 | だるまさん シリーズ |
作者 | かがくい ひろし 作 |
出版社 | ブロンズ新社 |
刊行日 | 2008年1月(だるまさんが) |
ページ数 | 20 |
サイズ | 17.5cm×17.5cm |
おすすめ⑤くっついた
(参照:こぐま社)
スキンシップを楽しむ絵本といえば「くっついた」。
ゾウやサルなどの動物たちが登場し、それぞれのやり方で「くっついた」ところを見せてくれます。「くっついた」の場面で絵本と同じ部位をくっつけたり、手を繋いだり、ぎゅっとしたりと、スキンシップをしながら一緒に楽しむのが良いでしょう。
笑顔があふれ、温かい気持ちになれる絵本です。
作品名 | くっついた |
作者 | 三浦太郎 作 |
出版社 | こぐま社 |
刊行日 | 2005年 |
ページ数 | 24 |
サイズ | 18cm×19cm |
おすすめ⑥くだもの
(参照:福音館書店)
「くだもの」では、スイカやモモ、バナナなど、身近なくだものが登場します。
絵はどれもみずみずしさが丁寧に描き出されていて、まるで本物のようです。「さあ どうぞ」の場面で、一緒に食べる真似をするのもおすすめです。
丸ごとの形と、食べやすく切り分けられた形のどちらも出てくるので、くだものを覚えるきっかけにもなりますよ。
作品名 | くだもの |
作者 | 平山 和子 作 |
出版社 | 福音館書店 |
刊行日 | 1981年10月 |
ページ数 | 24 |
サイズ | 22cm×21cm |
おすすめ⑦はらぺこあおむし
(参照:偕成社)
世界中で愛されている、エリック・カールの代表作「はらぺこあおむし」です。
日曜日に生まれたお腹がぺこぺこのあおむしが、月曜日はりんごを1つ、火曜日は梨を2つ…とたくさん食べていき、最後はきれいなちょうちょになるお話。
数や曜日に触れられるのも、嬉しいポイントです。「色鮮やかな絵」「美味しそうな食べ物」「仕掛けの小さい穴」と魅力が多いため、赤ちゃん期だけでなく、大きくなっても楽しめるでしょう。
歌もあるので、リズムに乗って読んであげるのも良いですね。
作品名 | はらぺこあおむし |
作者 | エリック・カール 作 もりひさし 訳 |
出版社 | 偕成社 |
刊行日 | 1976年5月 |
ページ数 | 25 |
サイズ | 22cm×30cm |
おすすめ⑧とんとんだあれ
(参照:岩崎書店)
みんな大好き仕掛け絵本の「とんとんだあれ」です。
隠れている「誰か」。「とんとんとん だあれ」で仕掛けをめくると、表情豊かな動物たちが出てきます。赤ちゃんが自分でめくってみたり、「とんとんとん」と叩いてみたりと、参加型で楽しめるのもポイントです。
リズム感も良いので、月齢の低い赤ちゃんにとっても、聞き取りやすいでしょう。
最後のページはお面にもなっています。ママやパパが顔にかぶって見せると喜びますよ。
作品名 | とんとん だあれ |
作者 | わだことみ 作/冬野いちこ 絵 |
出版社 | 岩崎書店 |
刊行日 | 2014年10月 |
ページ数 | 12 |
サイズ | 15cm×15cm |
赤ちゃんと楽しめる「絵本」|選び方のポイントは3つ
おすすめ以外の絵本も見てみたい
でも選び方が分からない
絵本選びのポイントがあるなら知りたいですよね。
ここでは3つにしぼってお伝えします。
ポイント①はっきりとした色使いと分かりやすい絵
絵本を初めて読む時や、読み始めて間もない頃であれば、色使いや絵がはっきりとしたものを選びましょう。
赤ちゃんの視力は、生まれてからすぐはほとんど見えません。数ヶ月、数年と少しずつ発達していきます。
そのためはっきりとした色合いの絵本であれば、まだぼんやりとしか見えていない赤ちゃんでも、認識しやすいでしょう。
イラストについても同じで、難しいものよりも、大きくて単純なものの方が良いですね。
絵本に少し慣れてきたらステップアップして、あわい色合いのものや、絵だけでも楽しめるものを、選んでみてください。
ポイント②オノマトペが使われているもの
オノマトペが多く使われていたり、リズム感の良いものを選びましょう。
オノマトペとは、主に「ワンワン」や「ブーブー」「きらきら」など、音や声、動作などを、音声化して表した言葉のことです。言葉が未発達の赤ちゃんにとっても、「聞き取りやすい」「イメージしやすい」「覚えやすい」「発声しやすい」といったメリットがあります。
テンポよく「音の響き」を楽しみながら、言葉を覚えていくきっかけになるでしょう。
ポイント③スキンシップがとれるもの
スキンシップをとりながら読める絵本を選んでみましょう。
信頼できる大人とのスキンシップは大切なことで、情緒も安定させます。普段からもしていると思いますが、ぜひ絵本に合わせてぎゅっとしたり、くっついたり、手を繋いだりしてみてください。
「ママやパパと絵本を読むのは楽しい時間なんだ」と、赤ちゃんにとって、より特別な時間になるでしょう。
顔や体のパーツを触りながら教えるのもおすすめです。
絵本の「読み聞かせ」|心と脳にも良いことがある
「読み聞かせ」って効果はあるの?
赤ちゃんにとって良いことはたくさんあります。
諸説ありますが、ここでは広く大きく、2つに分けてみます。
①心が安定する
赤ちゃんは、ママやパパの声が大好きです。聞くと安心し、リラックスできます。
抱っこしたり隣に座りながら、時には顔も見ながら絵本を読むことで、愛情を受けていると感じ、自己肯定感が上がると言われています。
この楽しい「時間」を繰り返すことでコミュニケーションも増え、親子の絆も深まるでしょう。
②脳に刺激を与える
絵本に出てくる色や形、言葉など、赤ちゃんにとっては初めてのことばかりで、どれも刺激的です。
普段の会話とは違う言葉も多く出てくるので、語彙力が上がります。物語に入り込むことで集中力が高まり、「次のページにはなにが…?」と予測することで想像力が養われます。
他にもさまざまな能力を身に付けられるため、学力の向上にも繋がると言われています。
もちろんすべて個人差はありますが、「読み聞かせ」や「本と触れ合うこと」は、赤ちゃんにとって、良い影響を与えることでしょう。
赤ちゃんへの「読み聞かせ」|始めるタイミングはいつでも良い
いつから読み聞かせを始めたら良いの?
これにはさまざまな意見がありますが、結論としては「正解はない」です。
胎教として、赤ちゃんがお腹の中にいる時から読んであげる方もいれば、生まれてすぐからという方もいます。反応し始める生後5ヶ月頃という方もいれば、おすわりができるようになってからという方も。
いずれも間違いではありません。気軽に無理のない範囲で、ママやパパ、赤ちゃんのタイミングをみて始めてみてください。
どの時期からスタートしても、赤ちゃんに与える影響は大きいでしょう。
赤ちゃんへの「読み聞かせ」|1番のコツは「楽しむ」こと
どうやって読めば良いの?
反応がないけどどうしよう?
コツってあるの?
実際に読み聞かせをしてみると、心配になる点も出てくるかと思います。
ですがほとんどの場合、気にしなくて大丈夫です。
とは言っても気になると思うので、あえてお伝えするなら以下の2点です。
順番にみていきましょう。
①ママやパパも「楽しむ」こと
赤ちゃんにとって、ママやパパの顔を見たり、声を聞いたりするのは嬉しい時間です。楽しそうに読めば、感情が伝わります。
逆に言えば、つまらなそうに読んでいると、伝わってしまいます。バタバタしていたり、疲れていたり、読み聞かせをする時間がない。そのような時は、無理して読まなくて良いのです。
リラックスしている時に、スキンシップもとりながら、家族みんなで「時間」を楽しみましょう。
②赤ちゃんのペースに合わせること
赤ちゃんに合わせて、自由に読みましょう。
初めは反応がなくても、聞いてくれなくても、問題ありません。
体勢は寝っ転がりながらでも、抱っこしながらでも、途中で立ち上がっても、目線さえ揃えればそれで良いのです。
指をさしたり、言葉を真似したりしたら、1度止まってコミュニケーションを取りながらでも良いですね。
順番通りでなくても、読み終わらなくても大丈夫です。赤ちゃんがページをめくったり、絵本を閉じたりするなら、やらせてあげましょう。
学校や保育園、児童館でもなく、あくまでも親子での読み聞かせです。気負わず自由に、絵本と触れ合えると良いですね。
絵本を通じて赤ちゃんとの「絆」を育もう
赤ちゃん向けの絵本8選と、絵本の選び方や読み聞かせの効果などについて、解説しました。
思っていたよりも難しいことはなく、気持ちが軽くなったのではないでしょうか。
何度もお伝えした通り、絵本選びや読み聞かせで1番大切なのは「楽しむ」こと。
ぜひ普段のコミュニケーションやスキンシップの時間に絵本を取り入れて、より濃い時間を過ごしてみてください。
さらに家族の絆が深まることでしょう。